イギリス取締役会は企業の最高意志決定機関であり、組織における権力の源です。
PLC(公開有限会社)は、株主が指名した役員を少なくとも二名は取締役会におかねばなりません。
一人はチェアマン(会長)で、このポストは同時にチーフ・エグゼクティブ(社長)を兼ねることも可能です。
兼任していない場合、社長のことはふつう、マネージング・ダイレクターと呼びます。
会長に加えて、法規や管理面を担当する総務担当取締役がおかれますが、他の役員はすべて任意です。
通常は、財務担当役員や、主たる事業部門ごとの担当役員がおかれます。
子会社組織をもつ持ち株会社の場合、幾層にも重なる取締役会があることがあり、それらの会長は皆、同一人物です。
それら個別の取締役会は、現地を担当する役員から構成される現地取締役会と呼ぶこともできるでしょう。
非公開有限会社(LTD)の場合は、オーナーが指名する役員を一名おけばいいだけです。
その点さえ除けば、会社の構造や法的な枠組みは、PLCの場合と非常によく似ています。
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