手紙には一定の形式、定型というものがあります。
私たちの祖先が何百年という伝統の中で形づくってきた基本です。
この定型にしたがうのが、手紙はいちばん書きやすいといってよいでしょう。
目上の人、改まった手紙を書く場合にとくにこれがいえるのです。
基本は(1)前文 (2)主文 (3)末文(4)あとづけ (5)副文となります。
拝啓で始まり、時候のあいさつ、安否のあいさつまでが「前文」です。
ごぶさたのおわび、こちらの消息を伝えるあいさつもありますが、拝啓と時候、安否のあいさつが基本です。
次が「本文」で、お礼とかお祝い、お悔み、お見舞いのことばを述べます。
本文が終われば、「末文」です。
これには、結びのあいさつと結語があります。