年こもりの名残である初詣

初詣とは、元日の朝の祝い膳がすんでから、もしくは二日、三日、あるいは大晦日の夜から出かけ、除夜の鐘を待って、神社、仏閣にお参りすることをいいます。

これは年こもりといって、大晦日の夜、社寺にこもって年を送り迎えするならわしがあったのが、しだいに簡略化され、徹夜でこもるかわりに、元日の未明に参拝するようになったのが始まりで、その後は元日の昼間はおろか、二日でも、三日でも、遠近の名ある神社などへ出かける慣習となったのです。

年こもりのことは、「平治物語」などにも"年籠を志し、熊野へ参詣せらりけり"とみえています。

何はともあれ初詣とはすがすがしいかぎりで、お参りしたら手水をつかい、賽銭をおさめ、鈴を鳴らしてから、二礼、二拍手、一礼します。

初詣のしるしとして、破魔矢などの縁起物を買うのも、たのしい行事のなかにはいりましょう。


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