主人は、応接間などの洋間にはいるときは、コツコツと軽くノックして、ドアをひらき、なかにはいったら、下座に立ちどまって、
「どうもお待たせいたしました。」と一礼して、「どうぞ、あちらへ・・・。」と、上座をすすめ、
日本間の場合は、はいったら、下座に正座して、同様に挨拶して、上座をすすめます。
このとき客は、たいてい、下座に立ったまま、あるいは座ったままで、
「お忙しいところをお邪魔いたしまして・・・。」などと挨拶し、結婚祝いで訪ねてきたときは、祝詞を述べて、お祝いの贈り物をさし出しますから、
「(これは、どうも)ご丁寧に、ありがとうございます。」などと礼を述べ、
「さあ、どうぞ、こちらへ。・・・」と、重ねて、上座をすすめます。
客が後輩や目下の人で、「勝手でございますが、こちらで失礼いたします。」などといって、下座から動こうとしない場合は、むりじいしないようにしますが、そのようなときも、主人は、最上座につくのを避け、次座か、三座につくようにします。
JDPアセットマネジメント株式会社(代表取締役・大橋直久)の同好会