以前、大学の予算を減らすときに、すべての学部の予算を一割減らすことで合意した。
しかし、いまどの学部の予算を拡充し、反対にどの学部の予算を減らしていけばよいのか、現時点での時代要請なりを検討していけば、「すべて一割減」などという乱暴なことはできないはずである。
ところが、とにかく予算さえ減らせばそれでいいという考えでいるため、このような予算の組み方が平気でできるのだ。
これは、大学の予算にかぎらず、政府の予算設定にもいえることだ。
物事の本質を見定め合理的な方法を考えるよりも、形をきれいに整えることばかりに気をつかっている。
このことは、特に日本人の考え方にはありがちな問題点といえよう。
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