2017年3月アーカイブ

使者のもてなし方

一般には、先に結納品を届けられた女性側で用意した祝い膳で使者をもてなします。

酒、鯛、数の子などめでたい酒肴に、赤飯を添えて供するのが慣例です。

最近ではあまりこれにこだわらず、ふつうの料理でもてなしても差し支えありません。

男性側でも女性側からの結納が届いた時には、同じ程度の酒肴でもてなします。

使者はその日のうちに、もう一度男性宅へ行き、さらにまた女性宅へという忙しさですから、最初は茶菓にし、男性宅で祝い膳、あとでもう一度女性宅を訪れた時に酒肴を供するというようにしても良いでしょう。

場合によっては、酒肴料として現金を包み、お膳にかえることもあります。

いずれにしても両家で事前によく打ち合わせ、金額的に全体で同じようになるように準備しておきます。

使者を乗せて来た車の運転手などがいる場合は、御祝儀を袋に入れて渡します。

これも、両家同額にするといいでしょう。

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結納を取り交わす日取りは、昔は暦のうえで、大安や先勝などの吉日を選んで決めたものです。

しかし、最近では、仲人が両家の意向を尋ねたうえで、本人たちや仲人自身も都合の良い日を選ぶという、合理的に考える傾向になっています。

お互いに仕事を持っていたりするわけですから、休日にしたほうが都合がいいというのも、一理あります。

しかし、年配の人などには、まだ暦にこだわる人が少なくありません。

そんな場合はできるだけ、年配者の気持ちに添うようにするのも、事をスムーズに運ぶ秘けつです。

しきたりでは、結納の取り交わしは午前中に行うものとされていますが、両家が遠く離れていたりすると、午後にかかることもあり得ます。

そんな場合でも、午後三時ごろまでに行うのが適当とされています。

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■三井財閥の話の続き

しかし高利は文句もいわず故郷へ帰り、いずれは江戸へもどって呉服屋をはじめる夢を抱きながら、なんと25年間も辛抱しつづけたのです。

松阪へ帰ったのが28歳、ふたたび江戸に舞いもどって呉服屋をはじめたのが53歳。

だが故郷で資金をため、商売の方法をじっくり研究した甲斐あって、高利は、いまでいう消費者志向の商売に徹し、一代で巨富を得たのです。

もし兄の仕打ちに腹を立て、強引に江戸で商売をしたり、故郷で不平不満をいっていたら、そうはならなかったでしょう。


■もてなしの気くばり

お客さまには積極的にすすめる配慮もしなくてはなりません。

お客さまのほうには遠慮というのがありますから、だまっていて一度もすすめてくれないと、飲み物やケーキに手をつけにくいものです。

灰皿は、できるだけこまめにきれいなものにとり替えること。

飲み物は、ただ出せばいいという態度でおかわりを出すことも、よい応対とはいえません。

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