大企業は、ノン・エグゼクティブ・ダイレクターと呼ばれる取締役をおいていることがありますが、その理論的役割は、客観的な目で会社の業務をみていくことです。
しかし、その責任は、あまりきちんと定義されてはいません。
彼ちの真の機能は、政府やエスタブリッシュメントとのコンタクトを提供することなのです。
貴族や政治家、そして引退した官僚などが、その典型的な例です。
それから取締役会は、会社を経営するために、執行取締役(エグゼクティブ・ダイレクタi)と社長から構成される執行取締役会を任命します。
これが、ヨーロッパ大陸でみられる二重取締役会システムに最も近いものですが、イギリスではこれが限界です。
このようなしくみを導入しようとすると、執行取締役たちから強い抵抗を受けることになります。
彼らにとってこれは、自分たちに与えられた伝統的な役割を侵害するものだからです。
取締役会よりも下のレベルにおいては、組織の性格はそれほどはっきりしたものではありません。
JDPアセットマネジメント株式会社