2015年8月アーカイブ

カタチからはいる

パソコンのCMではないが、「最近の若者はカタチからはいる」とよくいわれる。

どうやらこのセリフには、年配のサラリーマンの「仕事もできないクセに、カッコばかりつけやがって」という皮肉が込められてもいるようだ。

しかし、たとえカタチからはいったとしても、それで中身もできるようになれば文句はないだろう。

たとえば、ちょっとファッションに興味のある方ならよく経験されることと思うが、着いているものによってそのときの気分が変わる、ということがある。

実際、スーツを替えたことで気分ばかりか、発想まで変わったという実例もあるのだ。

優秀だがカタブツという定評のあったある大手デパートの部長は、いつもダークグレーのスーツを愛用していた。

ところがあるとき知人に「そんな暗い色のスーツでなく、明るい色を着てみたら」といわれた。

ちょうどそのすぐあとに海外出張があったので、ビジネスマンのスーツの色を注意して見てみると、ヨーロッパでもニューヨークでも、ベージュや茶のスーツがかなり多いことに気づいた。

そこですぐに茶のスーツを購入した部長氏は、日本に帰ってきてからもそのスーツを着てみるようにした。

すると、自分で以前より気分が落ち着いていることに気づいただけでなく、友人たちからも柔和な感じになったといわれる。

こうしたいい気分と好印象が、仕事に好影響を与えないはずがない。

帰国以来仕事も順調にすすみ、仕事が楽しくて仕方ないという。

たかがスーツの色と思うかもしれないが、色というのは人間の心理に微妙な影響を与えるものである。

色彩心理学からいうとグレーが鈍重、平凡なのに対して、茶は元気、闊達となるそうだ。

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根のついた花を扱ってはいけないという決まりなどはどこにもないのです。

室内空間での花のデザインがあって、そしてベランダなどの外の空間での花のデザインがあって、はじめて現代の生活におけるトータルなギフトデザインになるということも言えるのではないでしょうか。

こういうことにも関心を持っていけば、ギフトデザインの分野をもっと幅広くとらえていくこともできるはずです。

これだけ園芸に関心を持たれる方が増えてきたというのですから、鉢や器のデザイン、その配置の仕方などで悩んでいる方も多いと思います。

そういうときに器や空間をデザインする術を開発していくのがデザイナーの仕事でもあると思うのです。

このように、身近なところに活用のヒントはあるものです。

まだまだ見落としているところがたくさんあるのではないでしょうか。

発明などでも、よく身のまわりにあることがヒントになっているようですが、それと同じことでしょう。

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冠婚葬祭についても、考えを巡らせれば役に立つアイデアが出てくるかもしれません。

花は昔から宗教的な儀式に使われてきたのです。

ただ、神道では、見たところ榊と稲穂以外はあまり花は使われてないような気がしますから何とも言えませんが、きちんとプレゼンテーションさえできれば、私は、仏式でもキリスト教式でも葬儀用のギフトデザインはビジネスとして成立できる分野だと思います。

まだ本格的にこの分野に手を付けている方はほんの一部ですから、私は生徒に、この道の専門家になることを考えてみてはどうかと勧めているくらいです。

鉢植えなどでも、どのような器にまとめて、風の強い日にはどのようにすればよいか、あるいは、日当たりの具合にどのように合わせていくかなどを、インテリアと関連させながらベランダという空間に配置し、デザインしていくのです。

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結婚式ばかりでなく葬式もずいぶん多様化してきました。

海の上で行ったり、音楽を使って賑やかに送り出したりという方法もあるそうです。

ならば、それに見合った花のあり方も考えられるのではないでしょうか。

たしかに、葬儀用の花のデザインなど、イメージ良く思われる方はあまりいらっしゃらないと思いますが、人は必ず亡くなるときが来るのですから、これからも葬儀の花は必ず需要があるものでしょう。

しかも、仏教の宗派によって使えない花があるという話も聞きません。

お坊さんは宗派ごとに違いますが、デザインは、亡くなられた方の人格を自由に表現するなどいろいろな方法があってもいいのではないでしょうか。

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