2016年6月アーカイブ

ボケその2

花芽分化は9月上旬ごろに始まり、今年伸びた枝の基部と2年枝に翌年の花をつける習性がある。

花後に伸び出した枝を夏に強く切りもどすと、花芽になるべき芽が葉芽に変わってしまうので、開花後に樹冠の内側へ伸びた枝や地際から伸びてくる枝を切り、あとはほうっておくほうがよい。

7月も終わりごろには元気のよい徒長枝が出て、1mも伸びるものがあるので、これは短く切りつめて翌年の予備枝に残す。

9月をすぎれば春まではいつ剪定してもよい。

こみすぎた枝を抜き、伸びすぎた枝は基部のほうにぶつぶつしたコンペイトウのような花芽がついているので3、4芽を残して先端を切りつめる。

昨年出た徒長枝からは横枝が出ているから、もどしておく。

クサボケは日本産の落葉低木で、高さは0.6~1メートルくらいになって地上をはい、枝は細いのでちょっと見たところは草のようである。

花は前年枝と2年枝にたくさんつき、果実はボケよりも小型で、9月には熟する。

伸びすぎた枝を切りもどす程度でこれといった手入れはいらない。

JDPアセットマネジメント株式会社(代表取締役・大橋直久)の同好会
中国産であるが、古くから渡来して日本中にある落葉低木。

高さは2mくらいになるが、低く仕立てたほうが庭園向きである。

日当たりのよい、やや湿り気のある土質を好む。

主枝はまっすぐに立ち上がって横枝をたくさん出すが、地際から吸枝を出して株立ち状になる。

短枝の先端は刺になっており、夏には徒長枝がよく伸びるし、枝が水平に出るので、ほうっておくと入り乱れてなんとも始末におえなくなってしまう。

花は葉に先だって開き、花色は紅、白、淡紅など豊富で、早春の庭にいうどりを添える。

花梗が短く、枝にぴったりとくっついて横向きに咲く。

開花期は寒ボケは10~11月にかけて、春咲きのボケは4月上旬から中旬までと比較的長いが、品種によって違う。

花が終わるとまもなく新葉が展開し果実ができるが、成熟するまでにほとんど落ちてしまう。

残った果実は10月に熟して芳香を放つ。

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苗木の選定

自分でさし木をして育てているときは、そのなかかち花柄など自分の好みにあったもので、根張りも平均して、幹も立ち上がりから上に次第に細く、枝も釣り合いのとれたものを選べばよいのです。

早く大きくしようと思って、苗木を購入するときは、20センチ以上伸びて、樹形の作りやすい形のもので、根の十分発達したものを選びます。

年数からすれば3~4年経過したもので、花の咲いている時期に、品種の間違いのないようよく確かめることが大切です。

それに、白地絞りなら、枝先きの花が白いものを選び、赤花の多いものを選ばないようにすると、絞りのよく出る苗を選んだことになり、苗木の植え込み花の咲いていないときに選ぶより間違いません。

また、葉や芽が赤味がかったものは、そういう品種ならよいのですが、緑色の品種なら、この赤葉の少ない苗がよいのです。

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