2015年7月アーカイブ

父の苦労を無駄にしない賢い娘

散歩の途中で立ち寄った魚屋さんの店先で、主人の愛娘が長靴をはき、ゴムの前掛けをして二コニコと働いているのを見るたびに、父親ばかりか私までがうれしくなります。

こんな可愛い娘が、よくもまあ冷たい水の中に手をつっこんだりして、と感心するのですが、彼女に言わせれば、幼い時分から父が一日中愚痴もこぼさず働くのを見てきたから、自分では特別なことをしているとは思わないというのです。

同様なことは、時折、立ち寄るお料理屋さんの感心な姉妹からも聞いたことがあります。

彼女たちの父親が、ある事業に失敗してからこの店を築くまでの苦労を見てきたので、お料理を運ぷことも酔っぱらいの相手をすることも、とくにいやだと思ったことはない、いつも自然な気持で働いていますと言うのです。

商売人の家に親孝行な娘が多いのは、こんなふうに、父親の仕事ぶりをいつも目の当りに見て育つからでしょう。

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科学の目で海をみつめたときも、そこには人類の存在と切っても切れない「生命の絆」があることを知る。

誕生してこ十億年の歳月を越えた海、誕生してまだ数百万年の歴史しかもたない人類である。

ところが海のイオンは時をこえて人のからだの水分に息づき、いまも海の構成と同じになっている。

たとえばナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム......海と体液は似た組成である。

血も涙も汗も海の塩からさと同じであることは感動的である。

身内の血の一滴のなかに海の一滴が入りこんでいるのであろうか。

さらに不思議なことに地球の表面の七〇%が海洋で、三〇%が陸地だが、人間の身体も七割が水分でできていることである。

海と生命を語るとき、私たちは生命の本質からくる「生命の絆」の神秘を考えずにはいられない。

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うるし塗りの手入れのしかた

宗派によっては、勤行の際、必らず鈴や木魚などを要することもあるのでこれも必要な仏具の中に入ります。

いずれにしても仏壇、仏具、装飾品の種類や形は、各宗派によって微妙な差があるので、信用のおける仏具店で選んで貰うか、菩提寺の僧侶に相談するのがかしこい方法でしょう。

日常の手入は仏壇・仏具類は金箔やうるし塗りの部分が多いため、日常の手入れを怠たると、早く傷んで見苦しくなり、補修に出さなければなりません。

毎日、というのが無理ならば、せめて一週間に一度位は、ほこりを払い、乾いた布でかるく拭きます。

とくに手のふれやすい部分は、汚れがたまりやすいので入念にすることです。

うるし塗りは、汚れがたまると光沢を失ない、剥げる原因になります。

また、水分が附着するとそこから剥げますから、水気を残さないように。

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かつて、評論家の犬養智子さんが、びっくりするような常識破りの『家事秘訣集』という本を出しておおいにヒットさせたことがあった。

無精から生みだした機能主義・合理主義というのがうたい文句だったが、その発想はことごとく常識破りだった。

たとえば、赤ちゃんのからだを洗うのは台所の流しが理想的だ。

あそこならお湯も水も出るし高さもちょうどいい。

小物の洗濯ものは、冷蔵庫の中に入れておくとよく乾燥するし、夏など乾き上がりが冷えていて気持ちがいい。

ジャガイモは洗濯機のなかで洗うと皮がきれいによくむける......といった調子の家事アイデア集だった。

流しは調理や食器洗いに使うもの、冷蔵庫は食べ物を入れておくところ、洗濯機は衣類の洗濯に使うもの、という類の家庭内の"常識"をすべてくつがえしたもので、具体的な家事アイデア集に名を借りて、じつは家事における固定観念というタブーを破る画期的で痛快な本だった。

しかしそれだけに、常識をたいせつにする保守的な考え方の主婦たちからは、反発もずいぶん激しかったようだ。

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