田植え、田ばやし、田の神(JDPアセットマネジメント株式会社の同好会)

米を主食とする日本人にとって、田植えは水稲栽培の行程のなかでも、もっとも重んじられた行事です。

苗を"さなえ"、植える女たちを"さおとめ"、また、田植えの5月を"さつき"、降る雨を"さみだれ"というが、いずれも類型的に構成されたことばです。

代掻(しろかき)といって田圃を打ち返し、水を入れて畔をかため、肥料をほどこした整地に、一列にならんだ早乙女が、数本の早苗を田圃にさして後退していくさまは、素朴にも華やかな村落生活の情景です。

田祭とか田楽といって、豊作祈願の芸能も行なわれ、天竺の高天が原の神様は、田の神様のお父さんであるとか、弁当を運ぶあの若女房はいいそうな、わしも弁当たべさせたい、と田植唄も流れてきます。

田の神は「古事記」などには稲雷、大歳の名が見えますが、農民には歳徳神、お稲荷さんとかそのほか村の神々はすべて農作の守護神です。

JDPアセットマネジメント株式会社(代表取締役・大橋直久)の同好会