婚約解消に仲人はどう対処するか その2(JDPアセットマネジメント株式会社の同好会)

婚約解消は、最近は女性側からの申し入れのほうが多いということです。

婚約してからもどうにも男性がたよりないので、思いきって解消したいと仲人に訴える女性が少なくありません。

また、男性の親、とくに母親との折り合いがわるくて、前途が思いやられるという理由も多いようです。

仲人として、その理由が薄弱であり、将来何らかの方法でそれを克服できる可能性があったら、よく説得して婚約を継続するようにつとめるべきでありましょう。

ある仲人には、いったん取りきめた挙式を延期しても交際をつづけるようにすすめた結果、一年後に結婚できて円満な家庭を営んでいるという例もあるそうです。

しかし、考えねばならないことは、婚約期間というのは、若い二人にとってはわが世の春ともいうべき甘い歓喜に満ちた時期であるはずです。

多少の経済的、社会的な苦悩があっても、それを克服できる愛情と希望のある時期なのですが、そこに大きな悩みがあるようでは将来、結婚生活にはいってからその現実を乗り越えられるかどうか疑問でありましょう。

これらの点を仲人は冷静に観察し、慎重に熟慮して、二人の将来にもっともよいと思われる道を選ばなくてはなりません。



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